Kosshi のフォーラムを作ってみた
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7月から、Kosshi のフォーラムを自分で作って運用しています。フォーラムは、話題ごとに投稿と返事がまとまっていく掲示板のようなものです。
ここ数か月は Kosshi の開発に没頭していて、記事を書く時間をあまり取れていませんでした。その間にフォーラムでのやり取りも活発になってきて、こういう形が自分には結構合っているなと感じています。
7月にフォーラムを始めてから、10月初めまでに56件のトピックと250件の返信がありました。
メールのやり取りを他の人にも見えるようにする
以前、問い合わせフォームをやめて、自分のメールアドレスを窓口にした、という話を書きました。メールで直接やり取りするのは今も続けています。
ただ、メールだと、そのやり取りを見られるのは自分と相手だけです。同じ内容の問い合わせが来ることもありますが、他の人には、すでに報告されているのか、自分が対応中なのか、これから対応する予定なのかが分かりません。
すべての不具合やタスクを別のページにまとめて、一覧で見られるようにすることも考えました。ただ、その一覧を更新し続けるのも手間がかかります。開発と並行して続けることを考えると、自分にはあまり現実的ではありませんでした。
フォーラムなら、不具合の報告に自分が「これは対応します」と返したことも、他の人が読めます。別に一覧を管理しなくても、対応中なのか、これからやる予定なのかが、普段のやり取りの中で伝わる。そういう形にできるのは良いなと思いました。
それから、自分のほうからアイデアについて意見を聞きたいこともあります。こういう機能を考えているのですが、どうでしょうか、と何人かに見てもらいたい。メールでひとりずつ聞いて回るのは難しいし、それぞれの返事を他の人が読むこともできません。
フォーラムなら、ひとつの話題を置いておけば、そこに複数の人から意見をもらえます。他の人が書いたことを読んだうえで、さらに書き込んでもらうこともできます。自分とユーザーの一対一だったやり取りを、もう少し開いた場所でできるようにしたかった、というのが、作った理由です。
アウトライナーや文章を書くアプリのまわりには、フォーラムで話している人がわりと多い印象もありました。ちゃんと調べたわけではないのですが、Kosshi を使ってくれている人にも、なじみのある形なのではないかと思いました。
自分のペースで返事ができる
ユーザーとやり取りする場所として、Discord のようなチャットを使う方法もあります。ただ、自分の場合、オンラインの表示が出ていると、相手から「いるじゃん」と思われそうで、早く返さなければという気持ちになります。誰かに急かされているわけではなくても、自分の中でそういうプレッシャーが出てきてしまうんですよね。
別の自分の製品で、日本語の Discord コミュニティを立ち上げて運営したこともあります。そのときも、早く返さなければいけないというプレッシャーがあって、結構大変でした。
フォーラムだと、その感じがあまりありません。一日か二日たってから返しても、自分としてはそこまで気にならない。内容を読んで、少し考えて、自分のタイミングで返せます。
このあたりは、メールと似ています。お互いのタイミングで読んで、返事をする。そのうえで、やり取りは他の人にも見える。自分には、このくらいのペースがちょうどよくて、疲れにくいです。
必要なものを自分で作る
フォーラムには Discourse のような既存のソフトウェアもありますが、今回は自分で作りました。Cloudflare Workers 上で動かしていて、運用の費用もかなり低く抑えられています。
ユーザーの方と普通に会話ができる場所はほしいのですが、コミュニティを盛り上げ続けるような運営は、自分には少し荷が重いです。そういう運営にたくさん手間をかけるのも、あまり得意ではありません。
不具合やアイデアについて、なんとなくテキストで会話が続いている。そのくらいの場所にできたらいいなと思っていました。その結果、UI もあまり装飾のない、素朴でシンプルなテキスト中心のものになりました。
メール通知に加えて、TestFlight のベータテストに参加している人を管理したり、新しいベータ版を出したときに、その人たちへ知らせたりする仕組みも入れました。こういう、Kosshi の開発をしながら必要になる機能を、自分の使い方に合わせて用意できるのは、自分で作る良いところだと思います。
やり取りが見えること
実際に運用してみると、不具合の報告も、機能についての相談も、フォーラム上でやり取りできるようになりました。自分からアイデアを書いて、使っている人の意見を聞くこともできています。
たとえば、分割した画面の配置を保存しておきたい、という提案をもらって、Workspaces という機能をベータ版に入れました。試してくれた別の方からは、名前の付け方や、どの状態を保存するかについて、さらに意見をもらっています。
最近はレビューでも、問い合わせへの対応や、アイデアを聞いて改善していることを評価してもらうことがあります。そういうところも見てもらえているのだな、と感じています。
フォーラムにやり取りが残っていると、どんな意見が出ていて、自分が何を考えて、どう対応しているのかを、他の人も見ることができます。そういう様子が見えることは、使う人にとっての安心感や、作っている人への信頼にもつながるのかもしれません。
まだ自分の感触でしかないのですが、こういう方向でやっていくのは良さそうだな、という手応えがあります。
もちろん、メールの窓口もそのままです。公開しにくい内容はメールでもらえればいいし、他の人にも見てもらいたい話ならフォーラムに書いてもらえればいい。内容に合わせて、使いやすいほうを選んでもらえればと思っています。
普段の言葉で書き込める場所にしたい
Kosshiは日本のユーザーがいちばん多いのですが、フォーラムに参加している日本のユーザーは少ないです。英語が中心になっていることが、参加のハードルになっているのだと思います。自分も英語が得意ではないので、その負担はよく分かります。
できれば、この言語のハードルをなくしたいと思っています。Xのように投稿が自動で翻訳され、それぞれが普段の言葉で書いても、読む人にはその人の言語で伝わる。そんな形にできたら良さそうです。まだそこまではできていませんが、今後の改善案として考えています。
自分のペースで返事ができて、そこで話したことを他の人にも読んでもらえる。しばらく運用してみて、これは作ってよかったなと思っています。
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